2026.05.11
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映画『未来』公開記念舞台挨拶 オフィシャルレポート

ベストセラー作家・湊かなえの集大成と評された傑作ミステリーを実写映画化した映画『未来』が、ついに全国公開。公開翌日の5月9日にはTOHOシネマズ日比谷にて公開記念舞台挨拶が実施され、主演の黒島結菜、共演の山﨑七海、細田佳央太、近藤華、北川景子、瀬々敬久監督、そして原作者の湊かなえが登壇した。

撮影から1年半が経過し、念願の封切り。満員御礼の客席に向けて主人公・篠宮真唯子を演じた黒島は「撮影から考えると長かったと思いますが、『未来』という作品を通して時間を過ごす中で、映画が伝えたいことを自分自身も再確認する事が出来たので、とても良い1年半を過ごすことが出来ました。この作品を通して何か社会に役に立つことができたらいいなと思っています」と心境を述べた。

一方、瀬々監督は本作について「湊さんの作品は多視点での物語が多く、今回も3つの場所から描かれている。それぞれが遠く離れてるけれども、繋がってる風にしたかったし、誰かと離れていても繋がって問題を共有できたりしていく事が大事だという発想にもしたかった」と狙いを解説。湊は「小説で描いたものはお話しの中の出来事ではなくて、全て実在することを物語として再構成したエピソードです。映画を観た方が自分の地続きの世界にある事だと思っていただき、日常生活の中で思い出していただければ」と願いを込めた。

「誰かを想い、守ろうとする気持ち」を深く描いた本作にちなんで、“これは大切にしていきたい”と思うものを発表。黒島は「自分の機嫌を自分で取る事を大切にしたい」といい「自分に余裕がないと誰かを救いたいと思った時に手を差し伸べられないと思うので、時間がなかったり忙しかったりした時に、どう自分で自分をハッピーにするかという事を大切にしてきたい」と実感を込めた。山﨑は「挑戦する気持ちと、挑戦を恐れない気持ちを大事にしていきたい」と凛々しい表情。24歳にして膝や肩を壊し気味という細田は「体のメンテナンスはしっかり行っていきたい」と切実で、冷え性という近藤も「血行を良くすることを大事にしたい」とボディメンテの重要性を痛感していた。

 

二児の母である北川は「夫婦共に家族と過ごす時間を作る事を大切にしている」といい、今年のGWに家族で3日間の軽井沢旅行を満喫した事を報告。「カエルの卵を取ったり、川魚を釣ったり、子どもも喜んでくれた。自然の場所に旅行できるように夫婦で時間を合わせる事を凄く大切にしています」と母としての一面をのぞかせた。子どもたちは元気はつらつで「夫婦はヘトヘトなのに自宅に帰ってすぐに『ママ、公園に行きたい』になって。もうバケモノです」と苦笑いも、子どもの元気な様子に目を細めていた。

劇中で章子が「幸せな未来が待っている」と書かれた“未来のわたし”からの手紙を心の支えにしていることにちなみ、「こんな未来になったらいいな」をそれぞれ語り、黒島は「平和な世の中」、山﨑は「人を笑顔にしたり誰かを救えるような芝居の出来る役者になりたい」、細田は「もっと気軽に映画を観ていただくためにも、映画のチケット代が今より半額になって欲しい」、人見知りという近藤は「自分のコミュニケーションのハードルを下げたい」、北川は「子どもの還暦を見たい。そうなると私は94歳とかまで生きなければいけないので、その未来が健康で迎えられますように」と笑わせた。瀬々監督は「戦争のない未来」、湊は「『未来』で描かれている事が過去のエピソードになっていて欲しい。私の生きているうちに!」と祈りを込めた。

最後に瀬々監督は「声を上げなければいけないような状況は多方面であると思います。声を上げ、それに応え、先に進めていく事。それが問われていると本作を作りながら感じました。僕自身、話の筋を知りながらもグッとくるシーンがあります。機会があったら何度も見直していただけたら」と呼びかけ、主演の黒島は「家族や近くにいる方とみんなで共有して何度も観て欲しい映画です。『未来』で描かれている問題や戦争、社会で起きている出来事は、私たちみんなで変えていかなければいけないことだと思います。みんなで良い未来を作っていきましょう」と締めくくった。

Ⓒ2026 映画「未来」製作委員会 Ⓒ湊かなえ/双葉社