5月17日にTOHOシネマズ日比谷にて公開御礼舞台挨拶が実施され、主演の黒島結菜、共演の山﨑七海、野澤しおりに加えて、「未来のわたし(20年後の章子)」からの手紙の“声”を演じた西野七瀬、そして瀬々敬久監督が登壇した。

満員御礼で実施されたこの日、主人公・篠宮真唯子を演じた黒島は「本日はお集まりいただき本当にありがとうございます。映画が公開されて1週間ほど経ちますが、こうして多くの皆さんに観ていただき本当に嬉しく思います」と晴れやかな表情。本作を「本当に多くのことを考え、感じた作品」と評して、好きな場面については「子供たちが自分たちの気持ちを高めていくシーンが大好きです。自分の気持ちと向き合うことを、これからも大切にしていきたいと、子供たちの姿を見て強く感じました」と思いを込めた。

真唯子の教え子・佐伯章子役の山﨑は「周りの友達や親から『観たよ!』と言われたりしますし、SNSでも映画を御覧になった皆さんの声が沢山届いていて、すべてのコメントを読ませていただいています。本作が多くの方に届いていることを嬉しく思います」とニッコリ。章子の親友・須山亜里沙役の野澤は中学3年生で「今日は凄く緊張していますが、皆さんに映画を観ていただいている事が本当に嬉しいです」と初々しく、父親を殴る場面について「お母さんとおばあちゃんと一緒に『未来』を観に行ったら、おばあちゃんから『しおりちゃん、人を殴っちゃったのお!?』と言われました」と照れ笑い。これに瀬々監督は「おばあさんに『全部あの監督が悪いんだよ』と謝っておいてください」と恐縮していた。

「20年後の章子」の手紙の声を演じた西野は、起用理由について「大阪出身の西野さんの関西のまろやかさを入れたかった」などと瀬々監督から明かされると「そうだったんですね!私がなぜ20年後の章子の声を任せていただけたのか今日まで知らなかったので…。聞けて良かったです」と驚いていた。

本作では、未来からの手紙が章子にとって“未来への小さな希望”である様子が描かれる。これにちなんで、“これから先も大切に育てていきたい”と思うものを発表。黒島は「家族との時間」といい「子供との時間もそうですし、両親や祖父母との時間も限られているものだと思うので、なるべく沢山会って楽しい時間を過ごしたい」と親族に思いを寄せた。山﨑は「感謝を忘れない事を大切に育てていきたいです」、野澤は「相手の気持ちを考えて行動する心を育てていきたいです。日頃から感謝する事も大切にしているし、相手がどういう状況にいるのかを考え、どんな行動を取るべきか意識しています」と述べた。

若者たちの立派な返答に瀬々監督が「流石です…」と舌を巻く中、西野は「私は皆さんみたいにしっかりした答えじゃないのですが…真っ先に思い浮かんだのはコケです」と珍回答。「去年の夏頃にお仕事先で手のひらサイズのすごく良いコケをいただきまして。コケは育てるのが難しいらしく、お水をあげ過ぎてもいけないし、あげなさ過ぎてもダメ。私は観葉植物を上手く育てられないタイプなのでドキドキしながら霧吹きで水をあげていたら、今のところ健在で元気!枯れずにまずは今年の夏で1年を目指して育てています」と意気込んだ。還暦祝いにコケをもらったものの、すぐに枯らせてしまったという瀬々監督に西野は「瀬々さんの分まで頑張ります!」と宣言していた。

最後に瀬々監督は「本作は児童虐待などの悲惨なことも扱っていますが、若い人たちがこれからより良く、明るい眼差しで立っていけるような映画になればいいなと思って作りました」と目を潤ませながらアピール。黒島も「今日この時間を過ごして、山﨑さんや野澤さんが本当にしっかりしていて、これからの未来は明るいな!と思いました。大人が子供たちを守ると思ってきましたが、子供たち自身も未来のことをしっかり考えています。自分も大人としてこれから何ができるだろうと改めて考える時間になりました。人と人との関わりを大切にし、人の声に耳を傾けられるか。それが重要だと感じました。この映画が皆さんに届いて、少しずつでも社会が良くなるという希望が見えてきた気がしています。もっと多くの方に『未来』が届いて、みんなでいい未来を作っていけたらと思います」と呼び掛けていた。
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